福島に行ってきた。なんとまあ空気がきれい。
その透明さに思わず声を上げる。
どの景色もスッキリ、クッキリ。
白いコスモスの、その白さが光を受けて際立っている。

一日目は「食を薬にする」講座はレクチャー中心。
後援いただいた、二本松食生活改善委員会の準備室に
あふれるほどの大根・玉ねぎ・ジャガイモ・人参・ブロッコリー。
お野菜の色も鮮やか、そのみずみずしさと言ったら。

そして大根の葉っぱが、大根の実よりも長くて立派。
これを「丸ごと野菜スープ」に使う。
42人分の「丸ごと野菜スープ」、大量の大根から、葉っぱをガンガン切り離す。

 

それはどうするの?と、彼女たちに聞いた。
「捨てますが・・」と、当然の答え。
「葉っぱ付けたら出荷できませんから、大根を掘った後の畑は、葉っぱの山ですよ。」

自分の畑から大根を抜いてきてくれた人が、気持ちを振り切るようにきっぱり言った。
そう、葉っぱは黄色くなるからつけたまま売れない。
しおれた葉っぱが累々と並ぶ大根畑を思う。作り手は心痛むだろうに。

そうだ! 今日の講座は大根葉にフォーカスしよう。



大根の葉は、「薬」だ。
カルシウム量は、ほうれん草の5倍。ビタミンC・Aも豊富。
それに抗酸化物質は、強い日差しを浴びる葉っぱがダントツに多い。

この滋養分を丸ごといただけるのは、《ホネ元気ふりかけ》
都会は葉っぱ丸ごとはまず望めないから、写真のような屑野菜を入れる。

だがここは福島。葉っぱをぜいたくに使う。

《ホネ元気ふりかけの作り方》
①大根の葉っぱはみじん切りにし、コメ油かオリーブ油で炒める。
ポイントは水気を飛ばすこと。
水気の湯気が出なくなるまで丁寧に炒める。

なので鍋はできるだけ厚手の口の広い鍋。
薄いアルミだと焦げてしまうので、できるなら鉄のフライパン。
鉄分も一緒に取れて火の回りが穏やかだから。

         調理法はこれだけなの・・、(⌒∇⌒)

なのに滋養分はすごい!
(ファイトケミカルと食物繊維の豊富なことといったら、)

葉っぱを炒めたら、下の写真の“丸ごとクン”たちを加える。

左上→オキアミ  
右上→しらす干し(小女子)
右下→細切り昆布(または塩昆布)
左下→白ごま(または黒ごま)

出来上がりはコレ。

辛味が欲しい人は、トウガラシの細切りを加える。
アンチエイジングや肝機能には、クコの実を加える。

彩りも良く、お味も上級、“ホネ元気”ふりかけの出来上がり~~。

ほんとに評判がいいの。
なぜか男性が、「コレって、うまいやつ」と見ただけで、大喜びする。 😀 

“農ガニック女子”さん達の畑には、まだ大根葉がいっぱい。
大根畑で放られている子たちを、大量活用をしよう。
その子たちはさらに太陽に干され、生の時よりグッと抗酸化物質が豊富。
これぞ、ザ・滋養食。

畑で寝てる葉っぱはそのままで使えない。
だったら、葉っぱを物干しにぶら下げる。
のどかな風景が、大根葉の薬効アップを助ける。

調理は干した葉っぱを水に戻して、煮物や丸ごと野菜スープの具に。
病人や産後、高熱のあと。冷え性。胃腸の弱い人を元気にしてくれる。
また、葉っぱを水で煮だして、腰湯や足湯の温浴に使える。

干葉(ヒバ)といって漢方薬や浴材として販売されている。
都会では決して望めない丸ごと健康生活。
それを疲れた都会に届けたいと、切実に思う。

各テーブルに、試食が配られた。
写真にも、野菜の力が漂っている。

そうそう、いつもながら野菜の横に添えたデップが好評。
作り方は、あくる日の16日の料理講座でね。

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終わった後の質問会での感想&ご意見。
〇食について知らなかったことがたくさん分かった。
〇野菜を慈しむ心と姿勢、そこに学ぶこと、人生そのものを感じた。
〇野菜の活用法と栄養の引き出し方が、とても簡単にできるのがわかった。

野菜づくりの現場から、質問や意見をたくさんいただき、逆にパワーをいただいた。
それに私の話はすぐ横道に逸れる、と苦情をいただいた。

ゴメンナサイ、それはいつもの私の欠点。💦
講座のあと、補足と振り返りを送った。

そしたら、それを元に勉強会を開くと、参加者が私にラインを下さった。
うれしい、そんな言葉を待っていた。
これまでの知恵と体験は、在庫一掃処分の勢いで、全部伝えていきたい。
良き人の出会いを得て、私の望みがここで叶いそう。

その次は、捨て去られる野菜たちで、都会をパワーアップさせる道を作ること。
その日はきっと来るね?🥰