ラジオフチューで1時間ほどお話しさせてもらいました。
このスタジオが、うちから歩いて10分の桜並木のカフェ内。
サテライトスタジオで、二人のパーソナリティさんと女子会のノリ。
だから構えようもなく、おしゃべりできてほんとラッキー。
おかげ様です。お世話になりました。 😆 

ね、フツーの顔してるでしょ私。(笑)

鼻歌まじりにうちへ帰るその途中も、緑のトンネルが続く道。そこには農業高校の畑が広がっている。

そこでは採れた野菜を販売、だから新鮮な物が食べられ、とてもありがたい。

この間は赤ちゃんの頭ほどもある梨が、1個300円。
スーパーではなんと、1100円で売られる上等品!

でも、こんな大きな梨、一人で食べられないし・・
長くとっても置けないし・・

で、喉の薬を作った。

鍋の深さ15cm 直径18cm。圧底のステンレス製。
それこにいっぱいなほどだから、ほ~んとに大きい梨。

 

ここに水をほんの少し50cc程度入れ、蜂蜜を同量入れる。
蓋をして、ごく弱火で20分ほど蒸す。

梨は皮つき。もちろん“丸ごと”使うのよぉ。
だって皮にはアスパラギン酸が多量に含まれてて、それは健康ドリンクに必ず入るパワーの出るやつ。

知ってる? 梨の糖分はソルビトールよ!
太りにくいから、ダイエットの砂糖代わりに使われる。

それと、酒飲みさんには耳寄りな薬効が・・。
梨はアルコール漬けの肝臓を保護してくれるんだって。

出来上がりはコレ。

皮は煮ているうちに取れちゃうので取り除いてね。

これをヨーグルトでいただくのもおいしい。
でもヨーグルトは軽く温めてね。

発酵菌と梨のコラボが、カルシウムの吸収を良くしますよ。
梨からじっくり水分が出てヒタヒタになった汁は、滋養たっぷり。

消毒した別容器で冷蔵保存する。
これは中医学や韓国でも、喉の痛みに使う民間薬。

「梨」こそ最高の薬になる。~のよね。 (⌒∇⌒)


ラジオはこのURLから、スマホでも聞けます。

https://drive.google.com/file/d/1M0fV2mSJdCeR4_dXFQKX_K7KNI6VNyHk/view?usp=sharing

はじめは無音が続きますが、少し待っていただければ私の紹介。
そしてCMが入り、そのあと1時間ほど。
クイズもあって楽しんで聞けますので、ぜひ耳にもお薬を。

・・と、いったんブログは終わりです。
・・・・・がぁ~~ こぼれ話がしたい!! 

緑豊かな道で出会った、キラリと光る高校生のお話。

♦・♦・♦・♦・♦・

私が帰る道を挟んだ両側に、農業高校がある。
その間をつなぐ横断歩道を、ノートを手に三々五々渡っている生徒たち。
集団が途絶えたところに、男子高校生が一人歩いてきた。

「すみません、ここでは発酵食品は勉強するんですか?」
唐突に私は声をかけた。男子生徒は驚くでもなくハイと返事をした。

「どんな物を作ってるんですか?」
「それが一年目はコロナで作れなくって、やっと去年、味噌を仕込みました」

(そうだろな、ウイルスがはびこっているときに、発酵なんてできるはずもない)

私はどうやって作ったか、どうしたのかと、矢継ぎ早に彼に聞く。
「あ、でも今年は一般への販売はできなくて」
彼はすまなそうに言った。

私が味噌を買いたくて呼び止めたと思ったらしい。
でも、私の意図がそれではないと知り、作り方の説明を始めた。

「その前の年に作れなかったから、2学年分すごい量こしらえて・・」
豆を煮るところ、麹の仕込みの大変さも、事細かに話してくれる。

これって、味噌の話だよね。と聞きただしたいほど、バンドかなにかの話をしているみたいに、マスク越しでも楽しそうな様子が伝わる。

(どうしてこの子は知らない私に、こんなにも真っすぐに気持ちを開いてくれるんだろう?)

そう思いながら、チビの私は孫のような年の彼を見上げた。
そんな心のつぶやきが聞こえたかのように、彼はいきなりに話を転じた。

「僕、母さんが大好きなんですよ。お料理が上手でシフォンケーキなんか、砂糖はあんまり入れないのにすごくフワフワで。調味料も食材も無添加や自然の物を使って、どれもメチャおいしいんです。その影響でボクは、食事が体にすごく影響があるんだと分かって、この学校に入ったんです」

ん!? 鳥肌が立った。
(私は今まで、ラジオでそれを語っていたんだよ)

でも、それは口に出さなかった。
なぜならそれを言っちゃうと、二人の立場がフラットじゃなくなるから。

そのとき私はちょうど、『野菜は生で食べてはいけない』の本を手にしていた。
ラジオで、「丸ごと野菜スープ」のエビデンスを語るときに、その本を使ったからだ。



「そうだったのね、それじゃあこの本読んでみて」
私は彼に本を手渡す。

「え、ほんとですか? それどんな本だろうって思っていたんです」

あ、彼はもうこの本に目を止めていたんだ。
やっぱり、一味違うな、この子。

「名前、聞いてもいい?」と尋ねる私に、
「変わった苗字なんです。〇〇〇〇・・お城が由来しているらしいです」

確かにかなり珍しい苗字だが、個人情報の侵害になりそうなので、ここでそれを伝えられない。

「名前はレイメイ。字は黎明期の、黎明です。父が新しい時代にふさわしい人になれと付けてくれました」

なんということ。
この子は先祖のDNAをしっかり受け継いで、高校三年生をやっている。
そんな人物がどこに進学するのか、私の興味は彼の行く先に的が向いた。

「治療方面です。病気の人の力になりたいんです」

そうなんだ。
それならあなたが言うように、“食”は確かに力になるから、この本がきっと役に立つわ。
・・私はそこで話を終えた。

だってそこは道の真ん中。
彼の友人たちは見知らぬ人にひっかかったままの彼を、怪訝な様子で見ているのだから。

しかしそれを気にする風もなく、
彼の口からびっくりする言葉が出た。

「きっと今日の事は、偶然じゃなくて、縁だと思います。ありがとうございました」

うん。明日の世を憂う必要はない。
きっと今が黎明期なんだ。私の心にも光がスカッと差し込んだ。