耳よりな、そう文字通り、耳より~な話

『ラジオFMフチューでお話します』
10月4日 12:30~13:50

内容はいつもながら、『丸ごと野菜スープ』 
でも、「またか・・」とは言わせませんよ。

二人のパーソナリティとのトークで、途中クイズや私の選曲した歌も流れ、楽しんでいただけます。

リスラジのアプリを入れていただければ、詳しくやり方が出ています。全国で視聴できますので、お時間が許せばお昼休みにぜひ。

https://radio-fuchues.tokyo/listenradio/

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ところで、話は大きく変わります。
。。じつは、この話がしたくてたまらない(⌒∇⌒)

インドの出産前のお祝いを体験>伝統のしきたりと食を紹介します。

ある日のこと、マンションの階段を降りる私。
ふと見ると、ドアに黄色とオレンジの派手な飾りが。
ガネーシャも下がっている。

“ぜったいインドの人がいる!” 
私の人生を深くしてくれた、インド体験がそこに蘇る。

(2008年アーユルベーダの薬局での脈診)

話を戻そう。
そのドアの前を通るたびチェックするけど、気配なし。
でもある日、カレーの香りが・・。
やっぱり住んでる・・。

狙いは命中! エレベーター前にそれらしき男女が。
インド、それも南タミールだって。

タミールのどこですか?
ええ~チェンナイ?!
・・懐かしい名前、南タミール州の首都だ。
私は15年前、近くの小さな街に足しげく通った。

彼ら夫婦は、初対面の私のブロークン英語にも、笑顔で答えてくれる。
エレベーターに乗ると、自分たちが下りる階を通過し、私の階まで送ってくれたのだ。
なんとジェントルな人たち!!

「ぜひ私の部屋に来てくださ~い」
階下に戻るエレベーターに向けて、私の部屋番号を叫んだ。

すると次の日、彼らが訪ねてきた。
手にしたカードには、「ベビーシャワー」の案内が。
奥さんは臨月で、出産前のお祝いをするという。

てなことで、インドお祝い体験に潜入~~~。

奥様はゴージャスな刺繍の絹のサリーが似合って、まるで女神のよう。
その美しさに私はうるっと来たくらい。
でも接写するのは失礼かと遠くでパチリ。
銀の食器に乗せた、色とりどりのお供え物が床に並んでいる。

そこに参加した女性は代わる代わる、彼女の額の真ん中に赤い丸を付ける。
「ビンディ」と呼ぶ、独特の赤い丸は、第三の目を開かせるという。

次は女性に腕輪をはめる。
かぼそい腕は金銀の腕輪で埋められ、額は赤く染まっていく。
そして頭に、銀の水入れで聖なる水をふりかける。
(写真の手前、テレビ塔のような銀の容れ物が水入れ)

このお清めの儀式の日取りは、ホロスコープで決められる。
平日の夜なので意外にインド人は少なく、団地の集会室には住人たちが集まっていた。

引っ越して間もない私も、おかげで知り合いが増えるというラッキーなおまけつき。

インド料理の立食パーティーは、夫婦のご両親の手作りだ。
二種類のビリヤーニは、お祝いの定番混ぜご飯。

写真手前は小麦の揚げ菓子と、甘~~い砂糖菓子。
その奥は、“懐かしの味のドーナツ”だと、
日本に20年住むご主人の友人が、日本語で説明してくれた。

ドーナツ(インド名ダル)は、ひよこ豆のペーストを揚げた物。
それをヨーグルトで包み、ココナッツを乗せてある。

“甘くないよ、日本人好きじゃないね”と、その人は言ったが私は大好き 🙂 

写真下の、丸いおせんべいは、ドーサ。

南タミールでは、米と豆を発酵させ薄焼きにしたドーサがポピュラー。
日本ではナンばかりだから、うれしい味だ。
ドーサにサンバルと呼ばれる、水っぽいカレーを乗せる。
ドーサにダルという豆のペーストを、クレープのように巻くと超おいしい。

 

南インドはペーストがいろいろあって、薬効によってその日の食事に添える。
玉ねぎ。ほうれん草。ジンジャー。タマリンド。パクチー。ニンニク。
超スーパーフーズと呼ばれるモリンガの種のペーストは、ちょうど練りゴマみたいに真っ黒。

草の香りがして、ちょっと苦いが「効くぅ~」って味。
癖になりそう。(⌒∇⌒)

(モリンガの木)

・・そういえば、インドで会った若い聖者も、モリンガの入ったサンバルを食べながら、「これはパワーのある野菜だ」と、私に教えてくれたっけ。

サンバルには、モリンガの種のサヤが煮込まれている。
私たち一行も聖者に会うとき、この長いサヤを捧げものに持って行った。

ホストのご主人の故郷の庭には、モリンガがいっぱいあるという。
日本ではバカ高いし、野菜は農薬まみれなので、農地を借りて栽培したいと彼は言った。

家族はベジタリアンで、代々伝わる野菜の薬効に詳しい。
教えてほしいが英語名では、それがどの野菜か分からなくて・・。
モリンガもスマホの助けで、日本名がやっと分かったけど。

そんなときに見つけた!! 日本語のできるあの人。

これまで私が外国へ行っても、困らず過ごせたのは、人懐っこいというお守り。
日本人にはこの態度は引かれるけど、外国ではウエルカムと胸を開いてもらえる。

交渉成功!! 西葛西のインド村にその人の家がある。
日曜日に来れば作りながらインド料理を教えてあげる・・と。
私は手をたたいて喜んだ。その人の奥様もおいでおいでと笑ってくれる。

帰りにはこんなにたくさんのお土産をいただいた。

愛と感謝と喜びが降り注いだベビーシャワーの体験。
“お祝いは、喜びを増幅させるためのもの”と改めて知った。

その増幅はほんとうにパワフルに広がる。
この夫婦の赤ちゃんは、絶対幸せになるに決まってる!(^^♪♪

幸せの作り方をこうして伝承し続けるインド。
この幸せを、日本の赤ちゃんにも配りたい。

けれど今の日本ってどうなんだ?

日本にだって薬になる食べ物はあるだろうに、
その伝承は忘れ去られ、アメリカ資本の食べ物ばかりに行列だ。
 

このままじゃ、イーロンマスク(世界一の富豪)に言われるまでもなく、日本は消滅する。

気象状況が激変した日本。夏は熱帯、冬は極寒。
この温度差を、難なく乗り越せる食事の仕方が必要だ。

私は胸に誓う。日本の土壌に相応しい、次世代に通用する食事体系を蘇らせる。それが、ここまで生かされてきた恩返し、だと。。。