さっそくですが・・呼吸器が原因の花粉症。
そして消化器が原因の花粉症は、何を気を付ければいいのでしょう?

他に花粉症に苦しむ方にも、世の中では知られない、けど簡単な根本療法をご紹介しま~~す!!

③の呼吸器系が原因の症状は・・

⇒耳の奥がかゆい・喉がイガイガする・空咳が出る・クシャミが出る。かゆみがひどい。疲れやすい。
(これらはアレルギー体質の方の多くが悩む症状と、類似しています)

 ④消化器が原因の症状

⇒黄色い鼻汁・鼻詰り・目の充血・口の中が荒れる・唇の端が切れる・頭痛・重だるい・下痢や便秘が良く起きる。
 (これらは胃腸の弱い方がふだん悩んでいる症状に似たところがありませんか?)

二つのタイプの共通点⇒どちらも、粘膜が敏感あるいは、過敏で反応が起きやすい。

呼吸は→鼻・口・喉・気管支・肺胞とすべて粘膜で覆われた所を通ります。
肺の中にある風船みたいな肺胞だけでも、畳一畳分の広さだそうです。

消化器は→唇から始まって、肛門に至るまでなんと、全長9M。
それらはくまなく粘膜で覆われ、ヌメヌメの粘液がウイルスや細菌の侵入を防いでいます。

ヌメヌメ粘液のイメージはうなぎ。

粘膜にある突起を粘膜が覆っています。(舌が唾で覆われているみたいに)



その粘液が渇くと外敵に侵入されちゃうので、辛いその症状が出るのです。
だから粘膜ヌルヌルにして、バリアを張れる状態に戻したいわけ。

③④のタイプとも、粘膜にダメージが起きやすい。
でも、そうなるまでの生活習慣は違っています。

③の呼吸器が弱い人が花粉症になる原因は⇒

  1. 果物や生野菜が好き。
  2. 酢のものやジュースが多い。
  3. スマホや机仕事が多く前かがみの姿勢が続く。
  4. 喫煙をする。
  5. 肺炎など肺の病気をしたことがある。




中医学では、呼吸は肺の領分ですが、肺は体表(皮膚)を守る働きもあると、位置付けます。
A.Bに該当する人は、粘膜を冷やすと血流不足になり、粘液の量が減ります。
C.Dの人は、肺が膨らまず肺活量が少ない、すると高山にいるみたいにいつも酸素不足です。
Eの人は、肺胞が縮んでいるため、腹式呼吸で腹筋を強くする必要があります。

 ④の消化器が弱い人が花粉症になる原因は⇒

  1. 甘いものの摂り過ぎ
  2. 食べ過ぎ、または不規則なドカ食い
  3. 脂っこい物が多い
  4. よく噛まない
  5. 幼少期から胃腸にダメージが起きやすかった。



    中医学では、消化器は【脾】の領分です。
    【脾】は消化に関わるだけでなく、吸収して栄養に変える働き。
    そこで必要な消化液やリンパ液などの体液、排泄物をより分け、尿・汗・便へと運ぶ働きまでが仕事範囲です。

    言うならば、体の司令塔。口に入った物の処理全般を担うコンピューター役なんです。
    そこへ関わるのが粘膜からくる情報データーです。
    だからいつも入る情報が違っていると、混乱してしまうのよね。



    なのでA~Dまでの習慣は、食べるたびに粘膜に傷をつける行為。
    だから粘膜をいたわるためにも、その食習慣にピリオッドを打たなくてはですね。

    メタボの最大の原因がA~Dの食習慣。
    タニタ食堂の管理栄養士さんもそう言っていました。

    Eの方は粘膜が過敏だと思いますので、A~Dを避けるのはもちろん、普段から粘液を乾かさず、増やす食生活をしてください。 

    ・・というか花粉症に困っている人のすべてが、“粘液を潤わせる”ことは必須。
    この後、レシピで具体策をご紹介します。

    !!粘液を潤わせるには・・やっぱり「蓮根」最強!!

     

    効能はこんなに・・・排泄・浄血・抵抗力を高める・冷え性・風邪・心臓病・高血圧・健胃・貧血・更年期障害・セキや喘息の改善・美白効果・ダイエット効果・ガンの増殖を抑える・活性酸素激減。

    *薬膳では・・蓮根は火を入れることで、毎日続けても害のない薬になる食材と重宝されています。

    <蓮根レシピ・基本>
    節の周囲はきれいに取って、皮はとうぜんむきません。
    だって皮に免疫に対応する抗酸化物質があるんですから。




    それをフードカッターで細かくします。


    この写真は、だしにした煮干し・昆布・椎茸を一緒に粉砕して入ってます。
    ここにも元気を守る抗酸化物質がたっぷりです。

    【丸ごと食】のポリシー・“もったいない”を作らず、命を生かし切って、経済的!!

     

    ここに秘密兵器を加えます。
    と言っても、人参1本玉葱1個を炒めて入れるだけ・・。(⌒∇⌒)


    肉類がないと物足りない味になりがちなので、これで旨味を加えます。
    まずたっぷりの油で、刻んだ人参を炒める。
    人参は、粘膜を潤わせる働きもあるしね。

    人参を取り出し油を足して、玉葱を良~~~く炒めます。

    これに小麦粉、片栗粉を加えてまとめます。

    保存するときは、壊れにくい団子状で。(冷凍にも便利)
    左側の赤いポツポツは、ウコンのピールです。

    【ウコン】は二日酔いの薬、それは肝臓にいいから。

    春は浄化の季節。うこんで肝臓の解毒作用を活発にすると、解毒するべき毒素を、鼻汁やくしゃみで出す必要がない。だから症状が軽くなるんです。

    ハンバーグ風にするには、団子二つ分を小判型にします。

左下の焼き加減がgoot, 
その斜め上は、焼けてないのに裏返した失敗作。

  • 蓮根は油を吸うので、油は多めに。
  • 大匙2~3杯くらい敷いてこんがり焼目を付けます。
  • 裏側が焼けたら火を弱めて、蓋をして5分蒸します。
  • 蓋を取り、再び火を強めて、両面がパリッとなるよう、ときどきフライパンを揺すりながら湯気がでなくなるまで水分を飛ばします。


この写真じゃよくわからないけど、特製ソースがかかっています。

<蓮根バーグに合うソース材料>
ウスターソース・赤味噌・ピーナッツバター・砂糖・みりん・ワイン。
量は味を見ながら、お好みに仕上げます。(ピーナッツバターがなければ、すりゴマでも)
ここにコーヒーの粉末を入れると、苦みが出てデミグラスソースっぽい大人の味になります。

簡単ソース=ウスターソース・ケチャップ・マヨネーズを合わせるだけで)

 

蓮根は応用がきかないと思われがち。
でも私は息子の小児喘息を治したくて、蓮根を100%使うレシピを工夫しました。

基本はこの蓮根団子。
ハンバーグ風にしたり、中華風では蓮根餅・肉団子・シュウマイ・あんかけ、ピザやグラタン。
子供たちのおやつには、蓮根チップが大好評。(手間がかかるけど笑顔が見たくて・・)

 

【蓮根の串揚げ】これはお弁当に。
蓮根をカレー粉にまぶして揚げ、ゴマをまぶしただけ。串に刺すとおいしそうでしょ。
パンにはピーナッツバターとレーズン・オリーブオイルを混ぜて挟んでます。

また蓮根を出盛りに買って、1cm厚さの輪切りにし蒸して、天日干し蓮根で常備しました。
咳がひどいときは、それを粉にしてお湯で溶きハチミツと一緒に。
夜中に咳いているとき、どんなに助けられたことでしょう。

③④のタイプのように、体質的に粘膜の弱い人は、野草の元気をもらいませんか?

ヨモギ・ハコベは春の野草。タンパク質もミネラルも、酵素も多くたくさんの薬効があります。
去年からマンション住まいになった私のベランダに、なんとハコベが可憐な花を咲かせてくれました。
たぶん引っ越すとき、鉢に潜んでついて来てくれたのでしょうね。

【ハコベのナムル】

可憐なハコベは見た目よりずっと、野草的な力があります。
ひどい花粉症状で疲れたとき、弱ったとき、細胞を活気づけるのでぜひ食べて下さい。
ナムルが野草の癖を柔らかくして食べやすいと思います。

ナムル汁は先に作っておきます。
ナムルの汁の割合。
(大匙)醤油1:ごま油1/2:中華スープの素1/2:酢1/2:みりん1/2:白ごま2

1,粗く刻んでごま油で炒め、緑が鮮やかになったらナムル汁に漬ける。
2,そのフライパンに油を足し人参の薄切りを炒め、もやしを加えて少し火を入れて取り出し、1に入れて混ぜ合わせる。そこへゴマを振る。

 

  • 他にも、常食すれば、来年の花粉症状に期待ができる食材はコレ。

<津液を作り出し、喉の渇きを抑える春の食材>
きくらげ・白ごま・山いも・小松菜、アスパラガス・アサリ・シジミ・ホタテなどの貝類。

♦辛い症状を緩和するためにも、粘膜を乾かさないことが大切です。

粘膜に刺激の多い飲み物=カフェイン(コーヒー・紅茶・緑茶・烏龍茶)・アルコール類
粘膜を痛める飲み物=清涼飲料水・冷たいジュース・アイスクリーム類。

♦粘膜を湿らせ保護する飲み物はコレ

イチオシは、丸ごと野菜スープ。そして白湯。これらはぜひ続けてください。
カモミールティ・蜂蜜ジンジャー・ローズヒップティ・葛湯・甘酒もおススメです。

(注)のど飴は、なんでも喉に効くわけではありません。

声楽家の友人が言ってました、「市販ののど飴をなめていると、上顎がただれたり、粘膜が傷つくことがある」
じつは私も、化学水飴の飴は苦手。ときどきそんな症状が起きます。
粘膜が弱い人はお気を付けて下さいね。
コメ飴やイモ飴のような昔ながらの製法で作られていれば、喉にやさしいので試してください。
でも瓶を抱えて食べてはダメよ (笑)



ではまた お元気で桜の咲くのを楽しみに  (@^^)/~~~