急に台湾に行くことにした。

・・ていうかチャンスを狙っていたので、知人が仕事で台湾に行くという何気ないlineの情報で決めた。
そして食に関心のある友人に声を掛けた。彼女も三泊四日の旅をパっと決めた。

目的は一つ。静子先生にお会いすること。
先生は、台湾伝説の女医、荘淑旂先生の娘さん。
荘淑旂先生は、漢方と西洋医学から働きかける生活アドバイスで、日本にも大きな貢献をした方だ。

30年前、美智子上皇陛下が、昔お声を失われた時があった。
それは皇后になって5年目の誕生日のこと。
原因は心ない批判報道によるストレスだと報じられていた。
そのとき荘淑旂先生は宮中へあがり、生活アドバイスで症状を改善に導かれた。

 

その方法は、台湾では「行医」と呼ばれる体と心とに働きかける方法だ。

荘淑旂(そうしゅくき)博士の中国「行医」健康法 (seesaa.net)

https://yuhobika.net/yuhobikaweb/nagaikitaiso3/

私は荘淑旂先生が日本での活動を終えるほんの少し前に、ご縁をいただき折に触れ教えを乞うた。
しばらくして先生は亡くなり、その三回忌で台湾に行ったのがコロナ騒ぎが始まる直前。
コロナ禍は、荘淑旂先生の提唱する“生活スタイルを正す”ことの大切さを浮き彫りにした。

そんなわけで私は、荘淑旂先生的な行医の跡を継ぐ、長女の静子先生を訪ねたのだった。

 

しかし!正味三日しかない台湾滞在期間を邪魔する奴がいた!
コロナのPCR検査だ。
日本入国時に陰性証明が必要だという。それも72時間以内の。

知らない土地で、私たちはパニックった。

三日後に帰る迄に検査をし、結果証明書が必要。
じゃないと日本入国できない。
私は帰国の延長はうれしいけど、同行者は仕事がある。

どこ?どこで調べればいいんだ?

でも大丈夫。
「台湾は小さな国、すぐに見つかるよ」と、みんなしてメチャ親切。

検査所を調べ、受付時間や料金を調べてくれる。
でもこんな遅くの時間で、病院が見つかっても間に合わないでしょ。

見かねて静子先生が知人の病院へ頼み込んでくれた。
小雨の中、事務の人も静子先生も、道路に出てタクシーを探す。 

私たちは恐縮で、もう明日に・・と言いかけたらやっとタクシーが。
その人は、背中に雨が落ちるのも構わず、車の窓に顔を入れて病院への道を説明する。

先生は私たちをタクシーに押し込んで、手を振っている。
病院の人もこれまた親切で優しくて。診察終わった時間なのに。 😉 

 

たくさんの善意のおかげで、陰性のお墨付き。感謝感謝!!



となったら、お腹空いた~~

向かいに小さなお店屋さん見っけ。
台湾は、町の80%が食べ物屋さん、かというくらい軒を連ねている。
だから安い。円安の日本円で換算しても、食費は半額。


これが店の全景。
テイクアウトのお客がずらりと道路に並んでいる。
あ、ラッキー、奥にテーブルが空いている。
メニューはこれだけ。

鶏と魚の団子の丼
金針菜の骨付き肉のスープ
空心菜の炒め物を頼んだ。

ゼラチンたっぷり。薄味で化学調味料のない家庭の味が、目の前で出来上がる。
でも盛り付けのセンスは。。。

う、うまい!!

有名な高級料理よりも、私はこの方がだんぜん好き。
同行の友人も食の好みが同じ。なので大満足。🥰

一日目は台湾の人たちの心に触れ、そこへスープの温かさ。
感謝感謝で、ボヨ~ンと心が広がった。

 

二日目は台湾での第一目的に集中。

⇒現代人の「食と生活スタイルを健康」にする方法探し。

ジャストタイミング、静子先生は11/1に新刊を出版していた。

荘淑旂先生創案の、健康食品を販売するお店「風車生活」へ。

次の写真は生前の荘淑旂先生と静子先生。
黒い薬棚は、荘淑旂先生のお爺さんが漢方医だった時の百年物。
荘淑旂先生の手の先には、机に埋め込まれた長いそろばんがある。

昔はここがレジだった。
この引き出しに、漢方薬が種々詰め込まれていた。
今はそこは空、棚に美しいパッケージの症状別ティーが飾られている。




私は脾臓について漢方的な所見を聞きたかった。
コロナ流行で免疫力を担う脾臓が、いま注目を浴びている。
だがほとんどの人は、脾臓の働きどころか、あり場所さえ知らないだろう。

例えば、急に走ったり、食べ過ぎると、左わき腹が痛かったり、背中が張ったりする。
それは脾臓が膨れたとき。
脾臓はスポンジ状で、急な状況に対面すると大きくなる。

暑さ寒さが一日で上下したり、季節がずれ込んだりしても、脾臓が調節する。
食事を食べない時も何事もなく働けるのは、脾臓が一役買っている。
メチャメチャ食べても時間がズレても、脾臓は一生懸命対応してくれる。

現代人の生活リズムの無視や大食い、そして異常気象で、脾臓は酷使されっぱなしだ。

以前は脾臓が大きくなると摘出手術をした。
じつは私の娘も6歳の時の病気で、摘出されそうになり病院を逃げ出した経験がある。

ところが最近の医学で、脾臓を取ってしまうと他の臓器に障害が起きることが分かり、改めて脾臓の隠れた役目が分かってきた。(医学は日々進歩している)

しかし中国・インド・チベット・そしてシュタイナー医学でも、古代の知恵として脾の働き(脾のエネルギー)は、重要な位置にある。

漢方医の李金梅先生は、スマホとパソコンを駆使して、脾の延長の全身的な影響を説明下さる。
でも悲しいかな、中国語が並んでてわからないよ~

でも聞き逃せない言葉が・・。

  1. 脾が弱ると、お肌に張りがなくなる。
  2. リップクリームが欠かせない人は脾が弱っている。
  3. 食後眠くなったり、考えが散漫になったりするのも脾臓の弱りで、脳に異常が現れてるから。
  4. 脾に負担をかける原因のもう一つは、「思い」
    つまり胃と連携してるから、ストレスや悩みは脾臓に負担をかけるようだ。

金先生は腎臓にガンを抱えていて、食事と漢方で治している最中。
だから脾臓の大切さを教えようとする熱がハンパなく、その誠実さが心に響く。

金先生~、私は手を挙げて質問。
「知人で板チョコなら一枚分。羊羹は1本ペロリの人がいます。脾臓が疲れているからですか?」
先生はあり得ないとでも言うように、唇の端でフッと笑った。

代わりに静子先生が、日本語で答えた。
「甘い物中毒よ、その人やめられなくなってますね」

ほんの少しならそれは「薬」になるのだが、食べ過ぎは「毒」。
逆に脾臓を痛めつける。

じゃあ、脾臓を大事にする方法は? 私は続けて聞いた。
「よく噛みなさい、唾が良く出るまで。そしておしゃべりやテレビはダメ。」

今朝のホテルのビュッフェにお粥が並んでいた。
トッピングがいろいろあって、おいしいんだよね~

  • もやしと白菜のスープ⇒鶏のスープだが、サラッとして旨味が深い
  • 昆布の煮物⇒薄味だがコクがある
  • ピータン⇒壺の中で発酵させた卵で、記憶力を向上、癌の抑制、老化予防。
  • シジミのスープ⇒澄んだスープにシジミの旨味がぎっしり。肝臓に効きそう。
  • 青菜炒めと海藻、そして白粥。 胃に入れるとホワッと優しい。

    私は胃腸が疲れると、オートミールを作る。手軽なのでおススメ。

 

オーツ麦を大さじ1杯に水300cc 弱火で10~15分お好みの硬さに。
写真のはちょっとドロドロ、スープ風
冷ご飯を入れたり、丸ごと野菜スープで煮れば雑炊になるね。

オーツ麦は、中国語で燕麦。
効能は⇒脾の機能を高め、胃の機能を調和する。
それに余分な水分や毒素を排泄。むくみにも。

講義の後は、台湾名物「素食」へ行こうって。。。

 うれし~い。私大好き。 🙂 😛 

素食は、仏教の精進料理。

楽しいよ~ 野菜だけで作った本格中華なの。
おいしいよ~ 台湾に行ったらぜったい食べるべし。

そのお話は、次回にね? ヨダレ・・  😆 😥