「やる気が出ない・イライラする・肩がこる・だるい・寝つきが悪い」
もしあなたの体にこんな症状があったら、毒素でススけているのかも。
その症状は、繰り返される気温の上下で、自律神経が乱れ、体が緊張・興奮している証拠。
つまり「交感神経」が優位になって、身も心も緩まない(副交感神経が働かない)
状態なのだ。
神経ピリピリだから、花粉などにもピリピリ過剰反応するというわけ。
で、お勧めなのが胃腸をまずは温めること。そして粘膜を保護すること。
<蕪の含め煮・葛あんかけ>
蕪とコンニャク、椎茸、厚揚げ、昆布、人参を昆布と椎茸だしで煮含めて、
葛餡をかけました。
蕪は、現代栄養学ではほとんど栄養価がない、葉っぱにはいっぱいあるけど、
と言われています。
でも“薬膳”では違いますよぉ~。
「消化不良・腹部膨満・げっぷ・吐き気」に効果がありです。
また、気が停滞したり、上がった気を降ろすなど、循環作用もあって、
春先の体改良にはぴったりです。
大根は生だと体を冷やすのに、蕪は温でも冷でもない「平性」なので、
ピリピリした神経を休めてくれるのです。
<鶏の心臓(ハツ)とコンニャク、玉ねぎの甘辛炒め煮>
私は肉は苦手なんだけど、ハツや砂肝やモツとか内臓は大丈夫なんです。
(ま、ナニカと人と違ってる私です^^)
中でも鶏のハツは好物、新鮮な物を見つけたら即、甘辛煮です。
この栄養がすごい!
鉄分・ビタミンA(レチノール)・ビタミンB群などを高水準で含んでいて、
特に鉄分は、牛や豚のハツよりも豊富なのですぞ。
女性は総じて鉄不足。冷え性の人は食べて体温を上げてね。
そして話題の葉酸も多いから、粘膜の再生、強化にはもってこいなの。
これがハツ(心臓部分)
レバーがついたまま売っている事が多いけど、私はレバーなしでハツだけ。
このくらい艶々のを見つけたら買いです。
このお料理はダブル主演、玉ねぎも主役です。写真のハツの量なら中一個分は使っちゃう。
まず玉ねぎをよ~く炒めて茶色に。こうすると甘味も効能も引き出され、解毒力が促進。
玉ねぎは脾の働きを高め、気の巡りを改善と、季節の節目に抜群の働きをするから、
薬膳ではとても珍重されてます。
そしてコンニャク。コンニャクって影に隠れているけど、とっても働き者。
でもそれは、コンニャク芋で作った物の話。これ市場にあんまり出てないんですよね?
スーパーにあるのはほとんどコンニャクの粉で作っていて、海藻入れたりしていて、
やっぱり一味も二味も違います。味ばかりでなく成分も段違いなんです。
コンニャクは、食物繊維とこんにゃくマンナンが、腸内環境を改善して、
有害物質の排出を促進してくれるから毒出しを助けます。
別名「おなかの砂おろし」と言われるくらい。これは一般商品でも可。
でも、この嬉しい成分は、コンニャク芋限定。
それはセラミド。美容成分としてコラーゲンを支えるあのセラミドが、
なんとコンニャク芋に入っている。
皮膚の保湿機能やメラニンの抑制、美白作用やシワを防ぐんです。
(コンニャク芋を作っている町の人はお肌ツルツル なんだって!!)
それだけじゃない、免疫活性、抗腫瘍、神経細胞活性化も効果あるんです。
<蓮根のキンピラ>
おなじみ蓮根のキンピラも、解毒と粘膜の保護に役立ってくれます。
薬膳では水分代謝をよくして体液を補い、全身を潤してくれる、
肺と腎に働きかける薬です。
この頃の人たちは、どんどん食の簡略化に進んでいます。時短・個食・外食。
薬になる食べ方、できると良いね?
最後に富士の夕焼けを。(in仙川)
春になって空が霞むから、このクッキリはしばらく見納めかな?