このブログでは昨年11月から、うるさいほど低気温の危険を訴えてきた。
この異常気象は人間が持つ対応能力を越えているから、
意識的な生活のコントロールが必要だからだ。
大杉漣さんは急性心不全だった。ある病理医【解剖医】が、それに至った
原因を、体温調節に関わるのではと、次のように語っている。
【大杉氏の症状は、屋外の撮影もあったというドラマ収録現場から
移動、食事、移動、ホテルの部屋へ帰るという過程のなかで、寒暖
を繰り返したことや、食事中に飲酒をしていた場合、脱水で血液が
固まりやすくなったことが影響を与えているかもしれない】
そのドラマは名脇役(バイブレイヤ―)の達者な演技が魅力で私も見ていた。
話は孤島に流れ着いた設定で、吐く息が白く写っている場面もあって、
『寒い場所で俳優って大変だなあ』と変な事を関心していたのだが、
そのチェックがこの病理医の話とつながった。
撮影後に出演者たちと酒を飲みながらの夕食。その後、宿泊先のホテルで
激しい腹痛があって病院へ行ったという。
食べ物が悪かったかとそのときは思ったかもしれない。が、それは心臓の
血管がふさがれてしまった故の症状ではないかと、病理医はいう。
それが心筋梗塞なら、悶絶するほどの痛みで、詰まった位置で
痛みの箇所も変わると聞く。
生き物には適応力・免疫力・自然治癒力があって、それが
「いつもの健康(恒常性=ホメオスタシス)」を維持している。
寒さ暑さの血管収縮もその一つで、自律神経系が調節を
してくれ、同時にさまざまなホルモンが、内臓や諸器官の
働きや新陳代謝などをコントロールしている。
その恒常性機能で人間は存続し得たのだが、何万年の体験で培ったはずの
機能を超えてしまうのが、この異常気象だ。
もう身体の仕組みだけに頼っていては、乗り越えられなくなっていることを、
この冬の寒さで痛感する。
例えば新潟。この冬は早くから雪に埋もれた。
心配して電話したら、友人は「スーパーの棚が空だから、
喰いもんを探しに行かにゃです」と軽めに答えてくれたけど、
食品を送りたくても、北日本への配送は受付てもらえない。
国道で1,500台もの車が立ち往生しちゃったんだものねぇ?
この雪が溶ければまた大変だろう。冬が寒ければ夏は涼しいと
思うだろうが、昨夏は東京より暑い日が続いていたっけ。
1月下旬にトカラ列島へ行った友人がいる。常夏の南国ならさぞ、
ぬくかろうと思ったが、さにあらず。驚く写真を見せてくれた。
トカラ列島の平島。見てよ、この風。
海の向こうからの激しい風が、波しぶきと共に吹きつけて、民家の
塀も正月飾りもろとも吹き飛ばされそうで、凍える寒さだったという。
南国でもこの騒ぎなのよ。
異常気象は年々激しく、夏は体温を越え、冬は零度を下回っている。
私たちは都合40℃ほどの気温差を、調整しながら生き抜いているのだ。
だから、こんな日本での体調コントロールは、必須条件!!
それで、私はこの二ヶ月、赤みそ三昧でした。
なぜ赤みそか?
普通の味噌は、大豆と米麹か麦麹で発酵させるのだけど、
赤みそと呼ばれる東海地方特有の豆みそは、大豆に大豆麹をつけて
発酵させたもの。これは醸造が長期間(1~3年)必要だから、
超熟でパワフルなわけ。(クセがあるけどね)
私が名古屋に越して来たのは、小5のとき。
最初は閉口。だって何でもかんでも、赤みそで煮込んじゃう。
冷麦の汁さえ、ゴマを練り込んだ真っ黒な味噌だもの。
それが、味噌煮込みや、どて煮ですっかり虜に。
写真は、赤みそスープ。‥って、まあ味噌汁なんだけどね。
出汁はコンソメ。中身は白菜・キノコ・人参・大根・葱。
調味料は赤みそにトマトピューレ―・ターメリック・胡椒・生姜を入れる。
すると肉っぽいコクがでるから、味噌汁とは誰も思わないようで、
「これデミグラスソース? ハヤシルー使った?」って聞かれます。
この一品、すご~く温ったまります。
息子の家に行ったら、その日はチーズタッカルビ。
彼はコチュジャンとタイの調味料を使って、野菜をいっぱい乗せ、
私向きに辛さを抑えるためにと、ヨーグルトを入れた。
チーズ+ヨーグルト+コチュジャンのトリプル発酵が、
味をまろやかにしてかなりいけた。
私も作ってみた。…で、赤みそ。
砂糖代わりに甘酒を入れ、コチュジャンを少し、…でトリプル。
トリプル+チーズ=カルテット発酵。最強だね!!
野菜はキャベツ・人参・シメジ・玉葱・葱・生姜、ニンニクはナシ。
これらを炒め、カルテット発酵のタレをからめる。
そして豚肉でなく、豚タンを軽く焼き、野菜炒めを乗せてチーズON。
そのままオーブンへ。
肉類は得意じゃない私も、こう寒いと動物性でガツンと
熱を入れたくなるんだよね。
でも私は肉よりも心臓や砂肝、タンの方が断然好き。
低脂肪でコラーゲンも豊富。それに豚タンはコスパが良いし、
亜鉛が栄養の代謝を助け、B12、ナイアシンは諸器官の働きを促進する。
高カロリーの次の日は、軽い食事がいい。
朝は定番の白湯と共に、ミカンの皮をむかないで丸ごとガブッといく。
中身だけ食べると胃が冷えるけど、皮も一緒だと大丈夫。
これで春への準備態勢が整う。
(注:食べる前に、皮ごと塩を塗り込むようにしてこすり水で流すと、
無農薬でなくとも大丈夫です。)
ミカンの外皮は、薬膳では「気」の巡りが欲しいときに使われるけど、
それは皮に含まれるビタミンPの、毛細血管を広げたり強化する働きと、
血液の流れをよくし代謝機能を高めるリモネンという成分が、巡りを
可能にするからだ。
昔の人はその事をとうに知っていたんだね?
ミカンといえばビタミンC、だがCは壊れやすい。でも皮には、
VCを壊れにくくするばかりでなく、体内に入ったVCの消耗を抑える
働きもあるのだ。だから風邪予防目的ならだんぜん皮ごと。
まだある。皮には糖尿病やメタボや癌リスクを減らし、肝機能障害の
抑制をする。免疫力を高める働きがあるのに、抗体が出過ぎないよう
に抑制する働きも備えているというから、花粉症予防にもなるはず。
それがβ-クリプトキサンチン、実より皮の方が6~10倍多いという。
丸ごとは文字通り [心身一体]。…昔のことばは真理だぁ~。
ランチは陽だまりで、こんな感じ。
中身は胃腸を休めて、浄化を誘う物ばかり。
①飲み物 ⇒チコリ+ココアのコーヒー+シナモン
②マフィン⇒ピーナッツバター+赤みそ+蜂蜜
バターピーナッツ少々・75%チョコ1粒
③蒸し野菜⇒蓮根・山芋・パプリカ・キャベツ+(赤みそ+マヨ)
そう、SENGAWA HONEY!
下には“仙川みつばちプロジェクト”の文字が。
蜂の巣はなんと、仙川駅前のビルの屋上にあって、
そこで昨年、市民の手で採取された蜂蜜だ。
蜂はそこを起点として、京王線のひと駅四方を飛び回るというから、
もしかしたらうちの花壇の花の蜜も、ここに入っているかも。
…なんて考えたら、贅沢~ぅ。
こんなカンタンメニューでも、バランスはイイ感じ ♪
・チコリ =便・尿・ガスで老廃物の排泄、肝腎機能を促進、脾臓や胆のうを浄化。
・ピーナッツ =中性脂肪や悪玉コレステロールを下げる。
記憶力アップや痴呆症の予防に効果。
・チョコレート=赤ワインに匹敵する抗酸化力。
・蜂蜜 =善玉菌を増やしカリウムが塩分過多を調節。それに高い
保湿効果と春先の浄化目的には最適。
・蓮根 =ネバネバのムチンと、食物繊維で腸内細菌の活性。
・山芋 =ムチンとVB群が豊富。
・パプリカ =抗酸化作用
・キャベツ =ビタミンC、K、カルシウムが含まれ、相乗効果で骨を丈夫に。
胃腸の活性など。
ね? 血液浄化のコントロールは、ちっとも難しいものじゃないでしょ?
糖尿病も心臓病も、つまるところ、(血液を)詰まらせないことなんだから。(笑)
そこに“かかと落とし”を加えれば、これで決まり!!
そうそうトカラで震えちゃた彼女、埼玉の川越の畑で、
春を待つカエルと土筆をみつけたよ。
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