40代女性が熱を出しました。でも腕の外側だけが冷えているというんです。

彼女の仕事はガソリンスタンドの接客。笑顔が太陽みたいに明るいから、
お客様も集まり、灯油も売れて大忙し。
そこは三叉路の交差点。山からの風が集まり雪のチラつく所です。

「わ、寒いでしょう?」と気の毒がる私に、
「大丈夫。寒さ対策はバッチリよ」
彼女は着ぶくれてホッカイロも入れてると答えました。

「えッ、ふだんは事務所にいるんだよね!お客様が来たら
飛び出して行くんでしょ?」
私の強い反応に彼女は、「…???」

お客様のために温かくした事務所で待機するとき、彼女は着ぶくれたまま。
室温はきっと20℃以上でしょう。

 

      厚着で、暖房の中にいたらどうなる?
   
        
          
体は慌てて毛穴を開き、血流を抑え体温を下げようとします。

    そのまま2~3℃の外に飛び出したら…? 
     毛穴は開き、血流は下がったまま。

      で、寒い風が体内に侵入!!  
これは大変と、毛穴を閉じ、血流を上げ、体温を上げる。

彼女が、腕の外側だけが冷えると訴えたのは、
寒い風を入らせまいとブロックした結果、毛細血管が縮んでしまったせいかも。

  (冷える…というのは、血がこないという証拠!)

  血がこないと、酸素も栄養も届かな~い。
  と→ 細胞が古いまま、新しくなれない。
  と→ 自律神経も失調し、故障も進み、老化する。

                  
      
免疫力・治癒能力、食欲や体温調節も、自律神経のコントロールがあってこそ、
私たちは元気なんです。

 

          だから

①室温を上げ過ぎない。 ②室内で厚着をしない。

◎体は内部の方が温かい
 深部温度(内臓の温度)は    37~37.2℃
 元気を保つ皮膚温(健康体温)は 36.2~37℃ 

 ・健康体温より1℃下がると 免疫力37%下、代謝12%下る。
               癌細胞35℃で最高増殖。
                   
 ・健康体温より1℃上がると 免疫力は5倍に上昇⤴ 
               癌細胞39.3℃で死滅 !

          という訳で… 

 

 

体の中から温める食事…

1、黒くて、固い食べ物。(玄米・蕎麦・ゴマ・黒豆・小豆など)
2、冬にできる野菜(根菜類・葱類・イモ類) 
3、海藻類(ヒジキ、ワカメ、昆布など) 
4、じっくり加熱した物(蒸し物・煮込み料理など)
5、1年以上発酵の味噌、醤油、漬物など。
6、植物性タンパク→大豆・小麦グルテン・納豆・ピーナッツ・ゴマ
  例)木綿豆腐 1丁(300g)=卵(2.5個)のタンパク質がほぼ同じ

写真は、蕪と里芋のシチュー。左の塊は、おろした蕪に葛を溶かし、
塩トマトを加えてスープに落とし込み、豆乳を加えました。
じっくり炒めた玉葱が旨味を添えます。 

 

 

体の中から温める飲み物…

白湯・ココア・くず湯・甘酒・生姜湯・梅醤番茶(番茶に醤油を差す)
 
私は水分をたくさん摂ってます。
朝は白湯、お昼はココア+水+豆乳+シナモン+干し生姜。 各々を300~400cc。
食事の時は、ほうじ茶+そば茶+干し生姜+黒岩茶(プアール茶) 500~600cc。
 
理由は二つ
1)冷え症の友人が1日2L水分摂取で、冷え症が改善した。
2)認知症専門の病院で、1日1.5L水分摂取して、認知症が改善。

年令が増すごとに、渇きに悩まされるようになった私。
眼・口・肌のハリ。そのせいか朝一番の白湯のおいしいこと。
これは水が足りないな…と感じていたところに、
“ 体は水が巡ってなんぼ ” を納得させる情報だったのです。

でも「年寄りの冷や水」は危険!!
…それで、温める飲み物を作っています。

ココアも豆乳も、抗酸化作用がうれしい。^^
シナモンは毛細血管を強くし修復、血行を促進します。
決め手は、これらを泡立てること。(百均の泡立て器使用)
かき混ぜることでパワー増大。おいしいよ~
 
     

そして…干し生姜をぜひ作って下さい。
生姜は古生姜がベスト。出回っている大きな生姜は扱いやすいけど、
漢方ではそれは薬にならないと使いません。

(都会にはないので、道の駅とかにあると買い込みます。
なければ市販の生姜でもそこそこ大丈夫)

生姜は薄くスライスして軽く蒸します。
日光で1~3日乾かすと、小さくなるのでビンなどに詰めて保存。
ポット1Lに一つ入れてお湯を注いで使ってね。

それでお茶やココアを作ります。外出にも便利ですよ。

 

冷やす物には、気を付けて~
アルコール、緑茶、コーヒー、紅茶、清涼飲料、スムージー、
キャベツ、レタスなどの葉物・トマト、キュウリなどの夏野菜。
トマト、イチゴ、バナナなど果物。お寿司やお刺身もね。

 

 

体の芯まで温める入浴法…

寒いからと、42℃以上のお風呂はダメよ。
交感神経が活性するので、心臓に悪いの。

それと体表面だけ熱くなって、奥の冷えには届かない。

おススメは37℃。え~~って声が聞こえそうですが、
冷えた体には、この温度でさえ温かいはず。

胸の下までお湯につかり、ぬるいと感じたら温度を1℃上げます。
だんだん体を湯に沈めながら、1℃ずつ上げて行きます。

ぬるい湯船でゆっくりと、足指のマッサージや、くるぶし回しをして
毛細血管に血を送って下さい。

冷え症の人は、毛細血管まで血が送られていないため、血流を促さないと、
毛細血管が消滅する恐れがあるのです。(怖)

浴槽には塩や生姜、柚子、市販の入浴剤などを入れると、じっくり温まりますよ。

そして最後に、足先に水をかけて、足から水気をよく拭きとり、
乾布まさつも加えながら上半身へ。
これで冷え対策は完了!

来年になると寒波の恐れがあると、気象庁は警告しています。
どうか元気で乗り切ってくださいね。

今年もほんとうにありがとうございました。

あ、猫のメルですが、私の外出について来ます。
でも、森の外まで来ると諦めて見送りを。

そうしてなんと、私が帰りを待って、ニャンニャンと
小さく鳴いて森から迎えに来てくれるんです。

今年この“ニャンニャン現象”が、私の水温を上げてくれています。(笑)

来年もよろしくお願いします。(^-^ )♪